スズメバチ 退治  オペレーション「8」

木槌でスズメバチの巣を叩き落す

木槌でスズメバチの巣を叩き落す

まだ夜も明けない午前4時半。オペレーション「8」は始まった。

上下、白装束の男が木製ハンマーを振り下ろす。敵の棲家は一網打尽でビニール袋に納まった。成功だ。

我が家のやねの軒下にスズメバチが巣を作り始めたのは、8月の初旬のころだと思う。“最近、ハチがよく飛んでるね”などとのんきな会話を家族でしていたところ、ひょいと窓の上を見るとバスケットボール大のスズメバチの巣が出来上がっていた。

朝、昼とせわしなくハチが出入りしている様子。冬になるといなくなるらしいので、いなくなるのを待とうかと思ったけど、外で遊んでいる子どもたちが刺されるといやだなと思い、巣を除去する気がわいてきた。

決意にいたったのは、橋の下にあったスズメバチの巣を刺激してマラソン大会の参加者が大勢、刺されたというニュースを聞いたから。

役所で防護服を借り、近所の電気工事屋さんに二段ハシゴを借りて準備OK。作戦はこうだ。①夜か夜明け前、ハチたちが全員、巣にいるころを襲う。②掃除機で巣穴から出てくるハチを吸い込む、出入り口が複数ある場合は塞(ふさ)いで一つだけにする、③襲い掛かってきたら殺虫剤スプレーで対処する、④最後にビニール袋に巣ごといれて完了

朝四時過ぎに起床。カミサンに手伝ってもらいながら、防護服を着る。頭部はアクリル製のマスクと空気入れの金属製のメッシュがあり、重い。上半身は皮革製でがっしりしている。手には分厚い皮革製手袋、脚には長靴だ。一式、揃えれば10万円くらいはするらしい。

「名栗村」と書かれてるので、もう十年以上も前から活躍しているということだ。さすがに汗臭い。しかしここはガマンするしかない。それこそ先人の血と汗が染み込んでいるというものだ。

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2段バシゴをベランダの手すりにかけ登っていく。この2段ハシゴ、扱い方を知らないとなかなかうまくいかない。防護服を着て、暗闇の中、ハシゴを伸ばすのに手間取って、すでに汗びっしょり。どうにかハシゴを手すりにかけ、ロープを手すりに結わえてハシゴを固定し、慎重に一段一段歩をすすめる。

近づいていくとちょろちょろハチが出てきた。掃除機のスイッチON。ハチはどんどん吸い込まれる。しかし、ハチの数が多すぎて間に合わない!ものすごい数のハチが飛び回っている。「ハチの巣をつついた状態」という言葉があるがまさにそれ。出入り口を塞ぐ余裕などない。

頭の周りを飛び回り、顔面のアクリル板にぶつかってくる。羽音が金属メッシュからブンブン聞こえてくる。こわくて脚が震えだした。アドレナリンは脳内で最大に噴出。

掃除機では追いつかない。ここは殺虫剤スプレーの出番だ。傍らのスプレーを構えて、いざ噴出。しかし、グローブをはめた手ではトリガーが引けない!片方の手で持っていた照明を一旦、手から離し、両手でトリガーをひく。プシューーーーーッツ。20秒くらいだったろうか、ハチはあっけなくいなくなった。

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このスプレー、よく効くけど、トリガーのところ改善してほしいな。それに顔面近くで使ったせいか、舌の先端がピリピリする感じがして、相当、強力です。

用意していた大き目のビニール袋に巣ごと入れて、一応、作戦は終了。夜は明け始めていた。気がつけば、きょうは、54歳の誕生日であった。

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二段ハシゴの延長線上に巣はあった。

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掃除機に吸われた蜂たち。

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今回の教訓

防護服は頼れる。この服を着ている限り慌てる必要はない。今回は殺虫剤を使ったが、ハチノ子を釣りのえさや食用にする場合は、殺虫剤の使用をやめて、ただの「煙」にするほうがよい。

終わってみれば、充実感というか達成感は強い。なんか楽しかったなという思い。案外、これはやみつきになるかも。業者にたのめば2万円くらいはかかったかな。

スズメバチの天敵は、「人間」ということですな。

 

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